あの余白は

これを書くには狭すぎたり気恥ずかしかったり

知らぬ噂の経緯は甘い

twitterが広く使われるようになってからは思ったことを誰もが気軽にwebに残すようになりましたね。うわさ話や話の尾ひれも記録が残りやすくなり、どういった経緯で発展していったのかが(一定の範囲には限るものの)把握できる場合も多くなってきました。デマだとか風評被害といったものも増えているようですが、実際に何が起きていたのかを後からでも把握できる部分は個人的にとても好きです。

 

なぜこんなことをわざわざ書くかというと、まぁそういった尾ひれ系の事例が目についたからしかないのですが…

このツイートは単体で3000回近くリツイートされており、非公式リツイートやコピペ等も含めると相当数の人物に知れ渡ったようです。見た人々は”ウィットに富んでますね。”であるとか”英国紳士だっ!”、”それなのに日本は…”といった反応を示しています。私はなんだか似たようなニュースを見た気がするなと感じていたのですが同様に感じた人の中に実際に海外の記事を調べた人がいたようで、これに対して「イギリスでそういったニュースが流れた形跡が見当たらない、同様のニュースから変質したデマにあたるものではないか」と指摘しています。

 

つまりスウェーデンで「非実在青少年」裁判、マンガ翻訳家が児童ポルノ罪に問われるの記事かその類のものを見た人が紹介する際に(意図は別にして)内容が変化したのではないかというわけです。またスウェーデンでの事例そのものに対して”「スウェーデン警察の一捜査員」が Svenska Dagbladet 紙に対して投書で表明したもので、スウェーデン警察全体の見解では無い模様。”と言った指摘もされています。

 

実際に一番誤解のない表現ができている文章がどれなのかは確認していないので、指摘自体がデマで欧州で表現規制に対する同様の見解が一斉に発表されたということもありえます。それでもスウェーデンの警察官が個人的に思ったことがいつのまにか英国警察の公式見解になっているのであればと思うと少し面白くないですか?それどころじゃないだろという人もいるかも知れませんが…

 

今回はこのあとどのようなことになっていくのかとも思ったのですが、まぁ別に話題になっているわけでもないようだし「違ったけどこういう考え方も」うんぬんくらいでたいして盛り上がりもせずに風化していくんだろうなと。でも完全に忘れられた頃にイギリスでは~と引用されるのを想像するとおもしろいし、やはり投書を警察の公式見解に見せるなんて技術(真相は知らん)は脱帽モノです。

 

記事自体の内容に対する意見は他の人と大して変わらなかったので特に書きません。