あの余白は

これを書くには狭すぎたり気恥ずかしかったり

ところで、江戸時代までと明治以降で「一倍」の意味が違っていること御存知かな?
江戸時代までは1倍=×2の意味で、その上は順送りでずれてゆく。
西洋数学が導入されて学校教育とともに現在の使い方が普及。

元の「一倍」の使い方は、今でも「人一倍努力した」という用法にその名残がある。

http://mudachishiki.livedoor.biz/archives/51513860.html

って文章を見た。

 

ははぁなるほどなーと思った。

人一倍と聞くたびに一倍じゃ同じじゃないかなんて心のなかで突っ込んでいたけど、そこから一歩踏み込んで「なぜ一倍で人の倍という意味を表すのか」について考えたことはなかったので一倍=×2だったという考えにはやるなぁと思わせられた。

ただそこから先が順送りでずれていくというのが逆に変な感じがする。1倍が×2なのに2倍が×3で3倍が×4だと数字が合わないというか自然な感じがしない。

 

だから倍の意味は同一のものがある的な意味だったんだろうなー。これだと2倍の時は同一のものが二つで3倍になるし辻褄が合う。

西洋数学が入ってきたときに×2と一倍って結果が同じじゃん!じゃあ同じ意味でいいよねーってなって「×2:一倍すること」とかいう教科書ができて、あれ×4って3倍だっけ4倍だっけみたいな感じから近頃×2の意味で2倍と使う者が増えて嘆かわしい論を経て気がついたら倍の元々の意味が忘れられてしまったんかななんて想像した。

そもそも1回倍にするの意味と1倍するの意味が違うのにそれを受け入れていたのが信じられないくらいだ。

 

何かを忘れて欲しい時は同じ意味の別のものを用意してそれを広めればいいのか。